「ミツバチの会議 なぜ常に最良の意思決定ができるのか」
「ミツバチの会議 なぜ常に最良の意思決定ができるのか」
新しい巣をどこにするか。群れにとって生死にかかわる選択を、ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、そして常に最良の巣を選び出す。
民主主義をミツバチに教えていただきましたm(__)m
・共通の利害を有する面々を集団のメンバーとして招集すべし:この点に関しては人間よりもミツバチたちの方がかかっているものが大きくて切実だ。同じコロニーに属するミツバチたちはどれもが姉妹同士であり、単独では(集団としてでなければ)生きてはいけないのだ。
・上に立つリーダーが集団に及ぼす影響力をできるだけ小さくすべし:この点から人間が学べることは多い。
・問題に対する多様な解決策を模索すべし:多様性が集団に対して持つ意義は人間がやっと最近になって気付き始めてきたものだ。
・集団内での議論を通じて知識の更新を図るべし:この点に関してもミツバチたちは人間よりも秀でている。偵察蜂たちは自分が見つけてきた(新しい巣の)候補地がどんなに優れものであっても徐々に「ダンス」する(自分の案を売り込む)のを抑えるが、人間同士の議論では誰もが自分の案を押し通そうと頑固になっていつまでも結論(集団としての総意)にたどり着かない可能性があるのだ。
・正確な総意にできるだけ迅速に至るために「定数制度」(特定の案に対する支持者の数が定数を超えたらその案を集団の総意とする)を利用せよ:ミツバチたちはギリシャ人よりもずっと早い段階でこの考えに思い至っていたようだ。