日本三大カルスト地形・平尾台 暗闇の体験から何を学んだか? 

日本三大カルスト地形・平尾台 
ピナクルと呼ばれる地形は、まるで羊のむれのようです。

青龍窟は石灰岩が水に侵食されできた鍾乳洞で、上・中・下の3層からなります。
内部には、平尾台で最大規模となる洞口ホールが広がっており、かつて修験者たちの霊場となった祭壇が残っています。

洞窟の中は秋吉台のようなライトアップ、灯りは一切ありません。
ロープをつたいながら、洞窟の中を恐る恐る降りていきます。まるで地底帝国に続く道です。

イザナギがイザナミを探しにいくような…
人間の内臓の中を進んでいくような…

四つん這いになったり、お腹を引っ込めかろうじて通ったりしながら、ようやく広い場所に来ました。
ヘッドライトを消して、本当の暗闇の中を体験します。
眼を開けても閉じても全く変わらず、自分の体も認識できないような暗闇は、日常生活の中ではなかなか探せません。

ドイツの哲学者、Rシュタイナーによる「人間がまだ熱の状態で存在していた暗闇の中の土星期」の体験ともいえるでしょうか?
自分と外の境目がなくなり、どんどん大きく広がっていく、不思議な感覚でした。

こんな場所がまだ公開されていることに驚きを感じます。(入洞には、役場、観察センター、消防局への事前の届けが必要)

洞窟内に住んでいた土蜘蛛を、景行天皇が退治したという伝説や、豊玉姫が龍から女神へと生まれ変わったという伝説が伝わっています。
1976年には、ナウマンゾウの頭蓋骨化石が出土したそうです。

ダイナミックな山焼きにも遭遇しました。
土地を健康に守るために、こうやってたくさんの方が、季節を問わずメンテナンスをしてくださっているのですね、ありがたいです。

青龍窟に行ったからか、まるで龍のような雲が最後にお別れを告げにきてくれました。

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