日本三大秘境・宮崎県椎葉村に誕生した、図書館「ぶん文Bun(ぶんぶんぶん)」
みらいの図書館!
日本三大秘境・宮崎県椎葉村に誕生した、図書館「ぶん文Bun(ぶんぶんぶん)」にお邪魔しました。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37608684/picture_pc_f77f3d199f3213b1428d77262772390c.jpg)
ひとことで言えば3Dな本の空間。おしゃべりゴロゴロ大歓迎。
ここでは本を「読む」だけでなく、「眺める」「繋げる」「遊ぶ」と様々な使い方を提案しています。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37608529/picture_pc_8fb6358fb631c56cae4582e480d1cdc4.jpg)
最大の特徴は、「文学」「歴史」といった全国一律の主題別(請求記号ラベル番号)に並べるNDCの分類法を「使っていない」こと。
地域ならではの世界観や、暮らし方にそった知識のつながりが生まれるように「椎葉の風」「夢」「心」など、独自のテーマで構造的・立体的にディスプレイしています。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37608586/picture_pc_e855c43c1b7a130fc8deeffd78137b39.jpg)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37608560/picture_pc_bf715da9d28bcab074b84f0b279fe6ec.jpg)
物流で使われるカメレオンコードを導入したことで棚と書籍の紐付け、自由なデザインを可能にし、訪れた人はまるで散歩をするように発想をめぐらせることができます。
だから難しい本からマンガまでがゆったりとしたつながりの中にあり、「鬼滅の刃を借りに来た子どもが、かわりに南総里見八犬伝を手に取って読む」なんてことも起きちゃっている。
本という「世界知」と、私という「個人知」が出会う「共有知」のインパクトは、人口2500人の村だからこそ大きい、と思うと震えました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37608612/picture_pc_8d8653364a27587f3a065ebced79fd93.jpg)
司書の小宮山さんいわく「司書はバーテンダーのような存在じゃないかと思う」。
幾種類ものお酒に通じてカクテルを生み出す方法を備え、料理やツマミにも通じている。得意分野があって、それが店の顔となることだってある。
訪れる人に司書として、そしてこの地に生きる大人としての強い意思や願いを感じさせることができる図書館って、なんて素敵だろう。
実際に、お酒をテーマにした図書コーナーも充実していましたw
そして展示に使われている六角形のキューブは、名前の由来であり、椎葉で盛んな日本蜜蜂の巣をイメージしているそうです。
もちろん、養蜂図書コーナーもありましたよ!
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37608637/picture_pc_faba1355bba9c126f24c8171c3f779bc.jpg)
私のような素人でも、図書館でできること、小さな自治体だからできることを考えるとワクワクします。
こんなすごい場所を作ってしまった地域おこし協力隊のクリエイティブ司書・小宮山剛さんと、日本中であたらしい図書館づくりをサポートしている「図書館と地域を結ぶ協議会」の太田剛さんにナビゲートしていただき、本当に幸せでした。