女王蜂が生まれるお部屋「王台」。

2枚目の写真の巣の先端にある突起状のものが「王台」、女王蜂が生まれるお部屋です。
1枚目のフタがついたものは、まだ中にプリンセス(幼虫)が眠っていますが、分蜂をすぎると仮に生まれても殺されてしまいます。
それはなぜかというと…  

働き蜂が王台を事前につくり、女王蜂はそこに卵を産みます。
巣の大きさ(ミツバチの数)によって、出産の数は1~5匹ほどで調整されます。
そして働き蜂がプリンセス(幼虫)にローヤルゼリーを与えて、女王に育てていきます。
巣から生まれるタイミングも、働き蜂が決めて、殻を破るのだそうです。  ㅤ  ㅤ

ちなみにローヤルゼリーは、働き蜂が自分の体から作り出し、プリンセス(幼虫)にだけ与える貴重なものです。
野生の日本ミツバチでは採取することは難しく、家畜である西洋ミツバチは、人工の王台を作ってそこで採取するそうです(それで高価なわけですね)。
卵から15日で女王蜂が誕生します。ローヤルゼリーだけを食べ続けることで寿命も長くなります。        ㅤ  ㅤ

ちなみに、働き蜂たちも幼虫の間、生まれてから3日間はローヤルゼリーに似たワーカーゼリーというものを与えられ、それ以降は花粉や蜜を与えられ働き蜂に育つのだそうです。
このワーカーゼリーはローヤルゼリーに比べて栄養価が低いのだとか。 

新しい女王蜂が生まれるということは、巣が分かれるということです。
なぜなら巣は、女王蜂独自のフェロモンで統率されており、女王蜂によって匂いが異なります。
匂いが混じると群れが混乱して統率ができなくなるため、どちらかが出ていかなければなりません。      ㅤ  ㅤ

新しい女王蜂が生まれるタイミングで、現在住んでいる女王蜂は、半分~何分の1かの働き蜂を連れて、新たな住み処を探し巣を出ます。
4月から5月にかけてが、その季節です。      ㅤ  ㅤ

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