人は規格化され、利用価値ではかられる。それを180度、ひっくり返してみたらどうだろう。

会社も、学校も、政治も、まちも、今の社会は成果を先に定義して、そこへと最短距離で行こうとしている。

人は規格化され、利用価値ではかられる。
今の生きづらさの正体はそこにある。
それを180度、ひっくり返してみたらどうだろう。

一つ一つのいのちを大事にし、それらがのびのびと、それぞれの可能性を最大化するように関わり合ってみたら。

カフェの営業から、出版、哲学カフェ、地域通貨、書店、田んぼづくりと活動を広げてきたクルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店の道のりは、まるで植物のそれのようだ。

そこに設計図はなく、縁と偶発性から、伸ばすべき枝が自然と伸びてきた。

そう、自動車を作るようにではなく、植物が育つように。

この地上の支配者、植物のありようから学び、一人一人が大切にされる経済・社会をつくるための処方箋。

<クルミド出版 「続・ゆっくりいそげ」 HPより抜粋>

「食べログ」のカフェ部門で全国1位になった東京の西国分寺駅前のカフェ「クルミドコーヒー」。
オーナーの影山さんは、大学卒業後外資系コンサルティング会社のマッキンゼーに入社、その後ベンチャーキャピタルを立ち上げ、2008年にご実家の跡地でカフェ経営をスタートされました。

カフェの運営のほか、出版社「クルミド出版」として書籍を刊行したり、地域通貨を流通させるなど様々な取り組みを行われています。
カフェでおきる「テイクではなく、ギブから始める」関係で幸福な循環を生み出す新しい経済の形を提案した著書「ゆっくり、いそげ~カフェからはじめる人を手段化しない経済」の続編を、査読として自費出版し、読者からのフィードバックによって日々更新していっているそうです。
とても、らしい作り方ですね。

「一つ一つのいのちを大事にし、それらがのびのびと、それぞれの可能性を最大化するように関わり合ってみたら」と強く願っていてもかなわない気がするのは、最短距離を行こうとして、自分を苦しめているのはほかでもない自分であったと、影山さんにお会いして感じるに至りました。

#クルミドコーヒー