繁殖に失敗した日本ミツバチの巣に、デストピアを見た

この春、南区長丘から分蜂で来てくれていた巣箱3号に異変がありました。

ミツバチがまったく飛んでいないので、中を見てみると丸見えの巣板が。
極端にミツバチの数が減っています。
そしているのは身体の黒いオスばかり。    ㅤ

どうやら繁殖に失敗したようです。
女王蜂が卵を産めなかった、あるいは死んでしまったために幼虫(メス)が生まれず、徐々にミツバチが減り、この巣は消滅する運命に。

Mr.Beeいわく、移設した分蜂群にはよく起きることだそうです。
あとに残されるのは空き家ばかりなり…
少子化ってこういうことなんだなあと…    ㅤ

ミツバチの世界は完全な女系社会です。
女王蜂はもちろん、働き蜂もすべてメス。
ミツバチの武器である毒針も、産卵管が変化したものなのでオスにはありません。

1匹の女王蜂と数万の働き蜂に対して、オス蜂は数百~千匹ほど。
繁殖期しかおらず、交尾する以外の役割はなく、エサをもらって暮らしますが、繁殖が終わると追い出され、のたれ死にます( ;∀;)    ㅤ

さらに女王蜂が死ぬと、働き蜂が代わりに卵を産むことがあるそうです。
しかし交尾をしていないメスが産む卵からはオスしか生まれず、女王亡き後の巣の中は一転、「男社会」になってしまう。

オスだらけになった巣は、ただ崩壊の一途をたどるばかりです……

まさにデストピア。

まるでどこかの国を見るようではありませんか…。

#日本ミツバチ #養蜂 #蜜蜂 #SDGs #環境