アル・ゴア元米副大統領による「クライメート・リアリティ・リーダーシップ・コミュニティ・プログラム」

念願だったアル・ゴア元米副大統領による「クライメート・リアリティ・リーダーシップ・コミュニティ・プログラム」のプレゼンテーションを拝聴することができました。
近年の台風や暖冬など気候の「異常さ」はだれしも肌感覚で感じているが、全体像がつかめず不安だけが高まっている。見なければその問題がおきていないことにする態度は、私の中にもあります。
プレゼンテーションは気候危機を議論するのではなく、ひたすら「現実」を見ることで、個人、地域社会、国、地球全体で「何をすればよいのか」が見えてくる、素晴らしい内容でした。
 
プレゼンテーションは下記3つから構成されています。  
① 気候危機に対して対処しなければならないのか
② 気候危機に対処する意識はあるのか
③ 気候危機に対処できるのか
 
答えはすべて「YES」。
そして日本の気候変動への取り組みの方向性として
・既存のパリ協定を掘り下げ、排出量削減を強化する
・再生可能エネルギー、特に太陽光・風力・地熱に対する支援を強化する
・再生可能エネルギーの固定価格買取制度を改正し、送電網の統合を進める
・国内および国外の石炭火力発電所への資金と調達を撤廃する
・特にビルにおけるエネルギー効率を向上させる
 
が挙げられましたが、特に再生可能エネルギーに関しては、蓄電池の技術革新によりこの1~2年で世界が劇的に変わっていくことが予想されています。
 
<農業改革 → 産業改革 → 通信改革 → 持続可能性改革>
 
環境破壊や争いの原因となってきたエネルギーにおいて、いずれは実質「0」になるパラダイムシフトが起き、人間の生き方、社会、地球に大変革(変容)がおきる潮流の中に、私たちはいる。
なぜ2030年までのアジェンダ(SDGs)なのか、がさらに腑に落ち、また勇気をいただいた経験でした。