過越祭(ペサハ)にお邪魔しました
福岡ユダヤ人会の過越祭(ペサハ)にお邪魔しました。
西暦前1513年に、エホバ神が奴隷だったイスラエル人をエジプトから解放したことを祝い、その苦難を忘れないためのお祭りです。 ㅤ
ペサハ初日(今年は3月27日)から1週間は、パンやパスタ、ビールなどの麦製品を食べること、見ることは戒律で禁止され、その代わりにマッツァを食べます。
酵母抜きのクラッカーの様なパンで、「エジプトから脱出する時パンを発酵させる時間もない程急いでいた」ということにちなんでいるそうです。(ペサハ で使う、セデルの簡易版のお皿やマッツァは、東京のシナゴーグから全国のユダヤ人会に無料で送られてくるのだとか)
儀式に使われる食物をセデルと呼ばれる皿に盛り、集まった全員が詩を読み、賛美をします。この料理は以下の5つのシンボルと言われていそうです。
ズロア:小羊のすねの骨(鶏の脚骨で代用)過ぎ越しの犠牲の小羊を象徴。
マロール:苦菜。ホースラディッシュ(西洋わさび)エジプトでの苦難を象徴。
ハロセット:エジプトでピラミッドをつくる強制労働をさせられていたレンガづくり、粘土を象徴。いちじく、りんご、ナッツをシナモンといっしょにつぶしたもの。
ベイツァー:ゆで卵後世になって追加された物。神殿崩壊により、いけにえや羊が捧げられなくなった代用として。
カルパス:じゃがいも。地から採れる物の象徴。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
マッツァをエッグハンティングのように部屋のどこかに隠し、子どもはそれをみつけるとお金がもらえる、という遊びもありました。
家族で祝う行事ですが、外国ではこうやって世界中から同じ民族として集まり、大きな家族のように過ごせて素敵ですね。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
<過ぎ越しの由来>
モーセは、エジプトの王に対しユダヤの民を自由にするよう訴えていましたが、王はその訴えに全く耳を貸しませんでした。
そこで、神はエジプト王が承諾するまで「十の災い」といわれる様々な災いをもたらします。
旧約聖書の出エジプト期によるとㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
①水を血に変える
②蛙を放つ
③ぶよを放つ
④虻を放つ
⑤疫病を流行らせる
⑥腫れ物を生じさせる
⑦雹を降らせる
⑧蝗を放つ
⑨暗闇でエジプトを覆う
⑩長子を皆殺しするㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
この10番目の災いである「長子を皆殺しする」で、ユダヤの民は神からの忠告で、家の戸口子羊の血を塗っていたため災いから素通りされた(過ぎ越していった)ことから、「過越祭」という名前になったそうです。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
いったんはユダヤの民の解放を認めたエジプト王ですが、すぐに気が変わって軍隊が海沿いまで追い詰め、モーセの前の海が割れて道ができたのが、あの映画で有名なシーンですね。
お祭りの会場となったMiKa/Studiosは、大名にあるアートギャラリーでありバーであり、3Dプリンターもあるクリエイターのための自由な空間。オーナーでベルギー人のDarさんがとっても親切で居心地がいいです。
そしてお店オリジナルCBDオイルは私も愛用していますが、価格もリーズナブル(5,000円~)で品質よく、おすすめです。
花粉症の方にぜひ。ㅤㅤㅤ
MiKa/Studios
https://ja.mikastudios.jp/
福岡市中央区大名1-1-17 三輪ビル3F
#MiKaStudios #ペサハ #過越祭 #ユダヤ